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スラックスの合わせ方 Q&A-ウエストor太もも どちらで合わせるのが正解なのか

更新日:1月22日


スーツのパンツを選ぶとき、

「ウエストで合わせるべきか、それとも太ももか」

一度は悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。


特に、学生時代にスポーツをしていた方や、下半身に筋肉がつきやすい体型の方ほど、

この問題は切実です。


ウエストは余っているのに太ももがきつい、サイズを上げると今度は腰回りがだぶつく。

そして最後に出てくるのが、「ベルトで誤魔化すか」「直しに出すべきか」

という迷いです。


この記事では、スーツのパンツ選びで失敗しやすいポイントを整理しながら、

ウエスト・ワタリ幅の考え方、直しの必要性、

そして安心して任せられる直し先の見極め方までを、順を追ってお話ししていきます。


「細く見せたい」ではなく、「無理なく、きれいに見せたい」

そんな方にこそ読んでいただきたい内容です。


結論:基本は「太もも(ワタリ)」を最優先で合わせます


スーツのパンツは①ウエスト → ②ヒップ → ③ワタリ(太もも)

この順でサイズが連動しています。


ただし、直しができる/できないという観点で見ると重要度は変わります。

部位

直しやすさ

優先度

ウエスト

◎ 比較的簡単

ヒップ

△ 限界あり

ワタリ(太もも)

✕ ほぼ直せない

最優先

👉 太ももがきついパンツは、後からどうにもならないこれが一番大事なポイントです


なぜウエスト基準で選ぶと失敗しやすいのか


スポーツ体型の方はよくこんな状態になります。


  • ウエストは76〜78cmで余裕

  • でも太ももだけがパツパツ

  • 座ると突っ張る/シワが横に走る

  • 動くと不快、見た目も窮屈


これは「ウエストが細く、太ももが発達している」という体型と、

量産スーツの標準設計がズレているからです。


量産スーツは基本的に

ウエストが太くなるほど、太ももも太くなるという前提で作られています。

そのため、ウエストだけで合わせると、太ももが犠牲になる

という現象が起きやすいです。


正しい選び方のステップ


① まず太ももに余裕があるかを最優先で確認


  • 立った状態でピタピタしていないか

  • 座った時に突っ張らないか

  • 横ジワが強く出ていないか


👉 少し余裕があるくらいが正解です。


② 次にヒップの収まりを見る


  • 後ろポケットが不自然に開いていないか

  • お尻に食い込んでいないか


ヒップが合っていれば、太ももも概ね許容範囲に収まります。


③ ウエストは「後で直す前提」で考える


  • 指が1〜2本入る余裕 → OK

  • 大きすぎる場合はウエスト詰めで対応


👉 ウエストは最も調整しやすい部分です。


「太ももに合わせると野暮ったく見えませんか?」


よくある不安ですが、答えはこうです。


  • 太ももがきつい → 確実に安っぽく見える

  • 太ももに適正な余裕 → 仕立てが良く見える


むしろ、太ももが自然に落ちて、膝から裾にかけて綺麗にテーパードする

これが「大人っぽく、品がある」見え方です。


どうしても太ももが合わない場合の選択肢


  • ワタリに余裕のあるモデルを選ぶ(スリムではなく「レギュラー」「テーパード」)

  • サイズを1つ上げてウエストを詰める

  • セミオーダーでワタリ指定ができるものを選ぶ


スーツのパンツは「細く見せる」のではなく、「無理なく落ちている」方が格好いい。太ももは直せない、ウエストは直せる。

ここで1つ疑問、


ウエストはベルトを閉めて誤魔化すより、やはり直しに出した方がいいですか?


答えは、はい。直しに出した方がいいです。


ベルトで誤魔化すのは「一時的な対処」であって、スーツとしてはおすすめしません。

理由を順番に整理します。


なぜベルトで誤魔化すのは良くないのか


① シルエットが崩れる

ウエストが大きいままベルトを締めると、


  • 腰回りに不自然なシワが出る

  • 前中心が引っ張られてV字に開く

  • 太もも〜ヒップの落ち感が悪くなる


結果として、パンツ全体が安っぽく、疲れて見えます。


② 動いたときにズレやすい


  • 歩くと下がる

  • 座ると突っ張る

  • 立ち上がると位置が変わる


これはベルトが「固定」ではなく締め付けて止めているだけだからです。


③ ベルト自体が常に仕事をさせられる


本来ベルトは、


  • 軽く位置を安定させるもの


なのに、サイズが合っていないパンツを支える役割まで負わせると、


  • ベルトが食い込む

  • 腰が痛くなる

  • ベルト周りだけヨレる


といった不快感が出ます。


ウエスト直しをした場合のメリット


① 立ち姿が一気にきれいになる


  • ウエスト位置が安定する

  • ヒップ〜太ももが自然に落ちる

  • 横ジワが減る


👉 「体型が良く見える」より「仕立てが良く見える」状態になります。


② ベルトは「補助」になる


ウエストを直すと、


  • ベルトは軽く留めるだけ

  • ベルト無しでも成立するサイズ感


これは良いスーツパンツの条件です。


③ 結果的に疲れにくい


  • 圧迫感がない

  • ずり落ちない

  • 座っても違和感が少ない


長時間の仕事ほど差が出ます。


直しに出すべき目安


以下に当てはまれば、直し推奨です。


  • 指が2本以上余る

  • ベルトを一番きつくしても余裕がある

  • ベルト無しだと明らかに下がる

  • ベルト周りに放射状のシワが出る


逆に、


  • 指1本分くらいの余裕

  • ベルト無しでも腰で止まる


この程度なら、無理に直さなくても問題ありません。


直しに出すときの注意点(重要)


・詰めすぎない


ウエストを詰めすぎると、


  • 座った時に苦しい

  • 食後に不快

  • ヒップが引っ張られる


👉 「ベルト無しで止まる+少し余裕」がベストです。


・後ろ中心で詰めてもらう


可能であれば、


  • 後ろ中心(背中心)で調整


これが一番シルエットが崩れにくいです。


次にこんな疑問が浮かんできます。


直しはどういったところでお願いするのがおすすめですか?

都会だと説明もなく高額を請求されたり、地方の田舎だと品質が大丈夫か心配。。


答えはもちろん”お店による”なのですが、それだけでは悩みの解決には近づきませんね。


とても現実的で、実際に失敗経験が出やすいポイント

「場所」よりも「誰が・何を基準に直すか」が分かる所を選ぶ

これが一番の答えです。


その前提で、都会・地方それぞれを冷静に整理します。


まず大前提:直しの良し悪しは「説明力」で8割わかる


良い直し屋さんには共通点があります。


  • どこを、どれくらい、なぜ直すか説明する

  • 直せる限界/やらない方がいい直しを言う

  • 料金の根拠を事前に伝える


逆に危ないのは、


  • 「はいはい、できますよ」で測り始める

  • 金額を聞かないと教えてくれない

  • 試着をほとんど見ない


👉 都会・地方に関係なく、ここが曖昧な所は避けた方がいいです。


おすすめ順での選択肢


① 信頼できるスーツ店・セレクトショップ経由(最優先)

一番おすすめです。


理由はシンプルで、


  • スーツ全体のバランスを理解している

  • 「細くする」より「崩さない」直しをする

  • クレームが店に返ってくるため、雑な仕事をしない


特に、


  • 仕立て服・セミオーダーを扱っている店

  • 店員が実際にスーツを着ている店


ここは直し基準がしっかりしています。


💡都会でも地方でも、良い店は必ず「事前説明」があります。


② 百貨店内のお直し(安定重視)


  • 値段はやや高め

  • でも工程管理と再直し対応が安定


百貨店は、


  • 作業者を選別している

  • トラブルを嫌う


ため、「変なことにはならない」安全策としては優秀です。


👉 初めての直し、失敗したくない人向け。


③ 地方の個人お直し屋さん(条件付きでアリ)


「田舎だから不安」という感覚、かなり正しいです。

ただし、見極めさえできれば当たりも多いのも事実です。


見極めポイント


  • 店内にスーツが多い(ジーンズ専門だと注意)

  • パンツを見て「後ろ中心ですね」と言う

  • 太ももやヒップには触らず、ウエストだけを見る

  • 「詰めすぎない方がいいですよ」と言う


こういう発言が出る店は、かなり信頼できます。


④ チェーン系・格安お直し(基本は非推奨)


  • 料金は明確

  • スピードも早い


ただし、


  • マニュアル通りに詰める

  • シルエット配慮が弱い

  • 「とにかく細く」が正解になりがち


👉 スーツのウエスト直しだけは相性が悪いことが多いです。


都会で「高額・無説明」を避けるための具体策


来店時にこれだけ聞けばOKです


この一言で、8割見抜けます。

「後ろ中心でウエストを○cmくらい詰めるイメージですか?」

良い店なら、


  • 可能/不可

  • 限界

  • 料金目安


をその場で説明します。


ここで曖昧なら、依頼しなくて大丈夫です。


料金の目安(参考)


※地域差はありますが


  • パンツウエスト詰め 3,000〜6,000円前後

  • 高級素材・特殊仕様 6,000〜8,000円程度


これを大きく超える場合は、説明がない限り要注意です。


当社ではカスタムオーダーでスーツを販売中です。

ご質問などあればお気軽にご質問くださいね。


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